東京行って来ました。
  いろいろ疲れたけどとりあえず行きたかった場所、観たかったものは一通り楽しんでくることができて満足です。
  親も浅草を楽しめたようで良かったなあと。
ウチの両親はどうやら仲見世より伝法院通りが気に入ったようでした。私も、いかにも観光客向けなお土産屋さんが大半を占める仲見世より骨董やら切子やら面白いお店が多い伝法院通りの方が好きです。仲見世から1本左右に逸れた通りの雰囲気もお気に入りだったりします。
　心配していた熱中症や脱水症状にもならずに済んで本当に良かった良かった。
　オマケに滞在中ちゃっかり二度もトーハクに行き刀と簪と浮世絵を堪能し径絡人形にちょっと引いて、秋葉原で薄い本を漁りホクホクしながら帰ってきました。
　
　……が、帰宅後、今度は秋に盛岡に行くことに決定いたしましてぽかーんとしております。
やっぱり盛岡行きも親戚関係の用事なのですが、なんで今年はこんなにバタバタしてるんだろーなと思わずにいられません……(´▽｀；)ゞ

以下、刀の画像など。長くなるので畳みますー。

▲東京国立博物館。
上野駅から迷わず行けるようになりました。
JRの改札口から出ると位置関係がわかりやすく行きやすいです。

▲福岡一文字吉房。号は岡田切。
　号からして思いっきり人斬ってる刀（岡田さんっていう人を斬ったから岡田切……）なんですけど、個人的には今回観た中で一番見応えのある刀でした。
骨董なんかでも人を斬った刀、明らかに「あ、なんかヤバイ」と思わせる雰囲気を纏う刀ほど人を惹きつけるときいたことがあるのですが、そういうことなんでしょうかね。
　トーハクに行ったのは上京１日目の土曜だったのですがこの岡田切をもういっぺん見たくて、翌日の日曜にも無理矢理時間調整してトーハクおかわりしてきました。満足です！



▲厚藤四郎。
　岡田切と比べると見た目は少し地味ですが（というか岡田切の見た目が派手なんですが）
貫録は十分。
本当に分厚い。重そう。そら鎧も通せますわ……と納得の迫力でした。
ちなみにふりがなは「あつしとうしろう」表記でした。

▲長曽祢虎徹。
　とにかく長い刀という印象。長さがある分やっぱり重そうで、「これを振り回すってどんだけ筋力必要なの……」としばし呆然としてました。
　先の２本より無骨な感じが強く、ショーケースの前で思わず背筋をぴんと伸ばさずにいられなくなるような凛とした空気がありました。

　多分同田貫なんかも同じことが言えると思うんですけど、日本刀ってどんなにシンプルなデザインでも華美さとは別の力強い美しさ、または武器であるがゆえの危うい怖さを纏った美しさがあるんじゃないかなーと。
　いずれにしても「刀は武士の魂」っていうのはそのとおりだなぁと思わずにはいられませんでした。
　刀身だけでなく鍔の造形なんかもすごく凝ったものが多いですし。
ただし鍔は凝り過ぎると造形によっては強度が足りなくなり、実戦向けとは言えなくなるようですが。

　それにしても、トーハクは春に行ったときと展示品がほぼ総入れ替え状態になっていて改めて収蔵量の凄まじさと管理能力に圧倒されました……また行きたいなぁ……。
　刀だけじゃなく着物や簪、根付、浮世絵もすごくきれいでかわいくて、仏像も威厳と優しさを兼ね備えた造形の中にさりげなく作り手の個性のようなものも反映されていたりして、とにかく何を見ても楽しかったです。


▲浅草の仲見世。
揚げ饅頭が思いのほかカラフルでした。
お土産物屋の模造刀コーナーにたぬきがいっぱいいました。